北海道学生研究会 SCAN2021 大会開催に向けて 顧問挨拶

 

2017 年に釧路公立大学より運営事務局が札幌大学に移り,早いもので 年目を迎えます。

毎年,少しずつ変化を持たせながら北海道学生研究会 SCAN のあるべき姿を探りつつまた在り方を学生とともに考え,チャレンジしてきました。昨年はコロナ禍で大会の開催すら危ぶまれ ましたが,皆さまのおかげで無事,第 11 回大会を開催できました。改めて御礼申し上げます。

2021 年はようやくコロナワクチンの接種が進み,少しコロナ禍への対応が始まりましたが,ま だ危機的状況を脱してはいません。今年度もオンライン大会での開催を視野に準備を進めている ところです。逆境やハンデを個性に変え,むしろ発展の糧とする志を持ち,第 12 回大会の準備を 学生とともに進めてまいります。今年も何卒,ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 今年は3つの新しいチャレンジを試みたいと考えています。

1つは,発表方法の標準化です。従来からの地域研究の成果発表の場であることには何も変わ りはありませんが,この SCAN の大会発表会では外部の審査員による公平な評価により表彰する 制度を設けてきました。審査員からみて,また聴講者からみても発表がよりわかりやすく,主張 がしっかり伝わるように発表方法の標準化を図りたいと思います。昨年は多くの審査員の方から もご指摘を頂いておりましたので,実践していきたいと思います。

 2つは,参加大学,参加校の地理的拡大です。

昨年に引き続き,今年もオンライン大会を開催いたしますが,オンライン大会の良さをもっと 引き出すために,北海道の主たる大学ゼミナール・チームの発表の場を全国にもっと発信できる 機会を作りたいと考えました。また,同時に新規参加校を増やし,ともに地域研究を発展させて いきたいと考えています。昨年度も九州・久留米市の久留米大学の先生がご参加されたように, 地域研究に関心のある仲間を増やしていきたいと思います。

 3つは,ゲスト発表の拡充です。

ゲスト発表は審査員による評価を前提としない発表です。自由方式で発表していただきます。 内容も活動紹介や地域紹介,研究紹介といったように研究レベルにはないが,魅力的な情報提供 の場を,大会プログラム上に配置し,地域研究に携わる方,地域に関心のある人たちの輪を広げ,同時に知られざる地域の魅力を享受・共有する場をつくりたいと考えています。

学生主体による手作りの研究大会ゆえに顧問の立場としてはエールを送ることしか出来ませんが,サポートできるところはしっかりサポートしていきたいと思います。今大会もよろしくお願いします。

 

 

                                                                                    北海道学生研究会 SCAN 顧問/

                                                                             札幌大学地域共創学群 経営・会計学系教授

             中山 健一郎

         令和 年 月3